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野獣死すべしのgscsiteのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
4.0
原作既読。久しぶりの優作さんの映画を劇場にて。
我が青春時代のヒーローでハードボイルド(今や死語か?)の第一人者。
当時、大藪作品も片っ端から読みあさり、角川映画作品はメディアミックス作戦で続々とヒットを連発。テレビも映画も良い意味でチカラがあった時代であった。
作品自体は原作から離れている感じであるが、当時から難解といわれている仕上がりは、懐かしさすら感じた。監督:村川透、脚本:丸山昇一、撮影:仙元誠三、ガン指導:トビー門口…ハードボイルド真っしぐら。
今は亡くなってしまった方も多く出演されており、特に室田日出男さんとの東北へ向かう列車内での「リップバンウィンクル」の話をしながらロシアンルーレットをする拳銃シーンは手に汗握ると言う表現が相応しい程の熱演で必見です。
今回は企画展でのリバイバル上映。優作さんの生誕75周年という事ですが、既に本人の公開時の年齢をとうに過ぎた世代が多く永遠に老けない優作さんは伝説でしかない。
本作を含め映像作品の少ない小林麻美さんの美しさと共に堪能できる映画である。
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