外山文治監督作品鑑賞5本目❗️
この作品は77歳の女性の婚活がテーマになっている。
何歳で本作を観るか?で全然感じ方が変わるだろう。自分が77歳になったつもりで観てみることが大事❣️
ある日、ウィンドーに飾られているウェディングドレスにウットリし、決意して結婚相談所を訪ねる老婆
・鶴本たゑ 77歳
・男性に求める条件は、結婚
・好みの男性はジョニー・デップ
「人生は毎日がスタート。立ち止まらず行きましょう❣️」と発する言葉は担当者をも驚かす前向きさ。
自己PRのビデオ撮影では
『淡々と過ぎて行く人生の花道を燦々と輝かせて頂けるお相手を探しています』が売り言葉💫
ある意味コメディでもあるが、作り手の温かさを感じたり、誰でもみんな年を取るという現実を受け入れて行くに素敵な作品になっていた。
鏡を見なければ、若い頃とそんなに気持ちは変化していない自分がいる。読んで下さっている方もそうですよね?
病気になって寝込んでしまったらダメですが、自分の身体を自分でコントロール出来るなら、鶴本たゑさんの言う通り、楽しまなくちゃ損です。夫を10年介護の末に亡くした未亡人ならね。
監督はこの作品制作の10年以上前から高齢化社会へ目を向け、高齢者の恋愛問題を思い付いて作品にしようと決意されていた。
それが実り、ベテラン俳優3人(吉行和子、宝田明、山本學)が好意的に出演を決めてくれて成り立った。その他のキャストは蜷川幸雄が率いた55歳以上の団員による演劇集団の演技なので、上手いし見応えありました。