赤猫

スーサイド・ショップの赤猫のネタバレレビュー・内容・結末

スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

アダムスファミリーと似てると思ったけど、全然違った。
社会に疲弊した人の救いが「死」という世界で、家族で「死」を売る。
アランが希望、光というポジションだけど、果たしてこの社会、家族、家業で笑いながら希望を唱えるアランはマトモなのかな、と思う。

社会の人々に死を与える家族。でも、その家族(夫婦)も心を病む。死ぬことは許されない。
もしかして、病むほど狂っている世界で踏ん張れているのは、この夫婦の様な文字通り自分達を犠牲にして他人に救いを与えている人がいるからなのではないだろうか。

そして、最後に青酸カリを所望した男性にクレープを渡した。「このクレープを食べて希望を見出して生きるのか」と納得しかけてたら、本当に死ぬ。

生と死、両方を希望をクレープに混ぜ込む。スーサイド・ショップ。面白かった。
赤猫

赤猫