anemone

ラストエンペラーのanemoneのレビュー・感想・評価

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
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ついに、大好きなラストエンペラーを劇場で…

哀しく、美しく涙が止まらない
こんなにも音楽と映像の融合が素晴らしい映画があるだろうか?

紫禁城では、いつも誰かが泣いていた。
鳥籠の、眼鏡をかけた美しく気高い鳥
4度も愛する人を失い、赤い壁に隔てられ、
あんなにも出たかったあの門を、出てしまうと悲しかった

she was my butterfly…
9歳までアーモの乳を飲んでいた溥儀
母親の愛を求めながら、いつのまにか恋をしていた。
その様子を密かに観覧する元皇妃達
激情渦巻く赤い城

婚礼のシーンは赤い紅と衣服を身に付けた女性たちに囲まれ、華やかに、艶やかに描かれる。
京劇に高じる人々を他所に、顔にキスマークをつけまくる溥儀と婉容があどけない

婉容は東洋のマリーアントワネット。溥儀もまた、そうである様に
rainと共に雨の中、家を出た文繍

天よ、地よ、月よ、太陽よ
世界一孤独な少年は、その哀しさ、儚さを補う様に支配に取り憑かれた。
ラストシーン、フィクションだとわかっているけれど、玉座に舞い戻る溥儀に鳥肌が立った


〜衣装語り〜
素晴らしすぎて語り尽くせない
紫禁城の赤い門、金色の太和殿、ハスの浮かぶ庭、紅い寝室は必見!
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