ちろる

バタフライ ルームのちろるのレビュー・感想・評価

バタフライ ルーム(2012年製作の映画)
3.5
老女アンの恐ろしい形相。
観てから暫く経ってるのにまだ脳裏に・・・
全然期待してなかったけどやだこれ相当怖いんですけど・・・
可愛らしい少女がサイコな老女の毒牙にかかりかけるオープニング、まだこの老女が何者かなんて分かってるわけないけど、すでに震えるよね。
なぜ、あんなふうに老女は幼い少女を見つめるのか??
物語が進み、過去と現在が絶妙に交差する映像を観る間に私たちはその彼女の闇の原因を徐々に読み取ることができる。
そもそも、少女たちへの執着の原因は元を正せば母娘であったのでしょうが、じゃあ何故?となるとアンの人生においてさらにその過去(アンの母親)から続く「負の連鎖」という事なのか?と思わせるラストがユニーク。(ちょい笑っちゃったけど)
でも、そのサイコな行動の理由の部分に注視させるわけではなく、バーバラ・スティールの『顔芸』に頼った演出と、どう見ても感情的なのにも関わらず、何故か完璧な殺人っぷりがテンポよく描かれてるのが結果的に良かった。
因みにアリスは性悪すぎるのですが、あの年齢であぁなるのがなんとも怖いし、ジュリーは幼いのに有能すぎでビビる。
アンだけではなく、その他の登場人物のなかなかのキャラクターにも楽しませて?もらったサイコホラーでした。
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