このレビューはネタバレを含みます
前半『たのしい川べ』と後半『スリーピー・ホローの伝説』の2作品で構成される。
前半は資産家のヒキガエル、トードが主役の物語。
お金持ちなトードは、自分のやりたいことを次から次へと見つけては散財し借金だらけ。
それでもなおやりたい放題してる彼を正すべく、友人3人が忠告するが、今度はトードが盗みをした疑いをかけられ捕まってしまう。
牢獄の中でこれまでの奔放過ぎる暮らしを反省するトード。一度は心を入れ替えるが甘い一言でまた悪巧みをする。そして脱走。
トードは盗みをしたのではなく、契約書を交わした上で物々交換をしただけだったと知る友人3人。契約書を隠して濡れ衣を着せた相手を訪ね、無事に契約書を取り戻したトードと友人たち。
トードは保釈され、元の生活に戻る。やりたい放題な生活を改心して一安心と思った友人3人だったが……やっぱりトードはトード。相変わらず自分のやりたいことを存分に楽しんでましたというオチ。
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後半は変わり者の先生、イカボードの物語。
ある街にやってきたイカボードはその風変わりな見た目で周りから陰口を言われるが、当の本人は全く気にしていない。
ある日誰もが振り向く女性カトリーナに出会い一目惚れ。カトリーナは地主の娘。彼女と結婚すればお義父さんの亡き後その財産を全て自分のものにできると思ったイカボードはカトリーナを振り向かせようとする。
カトリーナを巡って街のリーダーブロムとアピール合戦になるが、スマートな身のこなしにダンスも上手なイカボードが優勢に思われた。イカボードは怖い話が大苦手だと知ったブロムは、ハロウィンに現れる『首なし騎士』の作り話をする。
完全に話を信じ怖くなってしまったイカボード。帰り道でも森の木々や動物を魔物と見間違えるほどビビりながら進む。すると突然首なし騎士が現れ、イカボードを追ってくる。
逃げ切ったかと思われたが、翌朝そこにはイカボードの帽子だけが残されていた。
結局カトリーナはブロムと結婚し、イカボードは忽然と姿を消してしまったという気味の悪いオチ。
2作品はハッピーエンドじゃない、主人公がどこか好きになれない変わり者というあまりディズニーらしくないシュールな物語だなと思った
