秋

20世紀少年 <第1章> 終わりの始まりの秋のレビュー・感想・評価

3.5
【「お前しかいない、地球を救え」――かつての"トモダチ"が襲いかかる🤝🏻👤】

「ジャッジ!」でトヨエツを見たあと、ふと「トモダチの正体って誰だっけ?」と気になり視聴。映画公開が2008年って、15年以上正体を知らないままでいたのかと、笑ってしまった。

やっぱり気になるのは、トモダチの正体。「ケンヂくん、遊びましょ」というセリフは、公開当時10歳だった自分には不気味でしか無かった。そんなトモダチに従う信者たちも、常軌を逸した行動をケンヂたちに向けるシーンは、どこか現実味もあって恐ろしい。

それでも、トモダチを止めるためにかつての仲間たちが集まり、団結していく様はワクワクした。なんというか、少年漫画のような。キャストも、唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、宇梶剛士、香川照之と、めちゃくちゃ豪華。今や日本を代表するクラスの役者たちの若き姿を見れるのも、今このタイミングで見る面白さだと思う。

見ていて感じたのは、幼き頃の記憶というのはなかなか思い出せないということ。断片的には思い出せても、「あの時、誰と一緒にいたっけ?」「○○なんてやついたっけ?」と、正確に覚えていることなんて滅多にない。だから、幼き頃になんとなく言ったこと、書いたことに向き合うことは想像よりも大変だろうなぁとしみじみ。

「終わりの始まり」――全三部作の幕開けにぴったりな作品。
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