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午後3時の女たちのaaaakikoのレビュー・感想・評価

午後3時の女たち(2013年製作の映画)
3.5
わたしは割とおもしろかったと思います。
これは「コメディ」ジャンルにあってはいけない作品だと思います。笑えません。夫とセックスレスの主婦レイチェルと、ストリップ劇場で出会った娼婦(セックスワーカー)の女の子と、その周囲の人々のリアルなセックスの話でした。リアルといってもアメリカのそれであり、そもそも子どものいる夫婦間のセックスレスっていうのは、カウンセリングを受けるほど深刻なことなんでしょうか?そのあたりはまあ、感じ方はそれぞれでしょうが…。

あとはアメリカだけでなく日本の映画でも思うんですが、基本的に世の中は売春婦や風俗嬢をバカにしていませんか。バカにしてなくても、嫌々その仕事をさせられているとか(そういう方も中にはいるでしょうが)、頭の弱い子がする仕事とか、かわいそうにと言いながら結局下に見ている気がします。あんなに頭脳と身体を使う危険な仕事は他にないと思いますが。

ちょっとどんどん結末まで書いちゃいますけど、
つまりこの映画の中では、基本的にレイチェルのママ友たちは娼婦を下に見ているし、レイチェルのことも下に見ている(ような気がレイチェルはしている)。セックスレスだから、結果として子どもが一人だからか。
だけど、レイチェルの方も「彼女たちは主婦だもん、わたしとは違う。わたしは戦場記者が夢だった」って、結局のところ他のママ友をバカにしてる。
みんな他人をバカにして生きているんだね、または、そうしなくちゃやってらんないのか。
最後はレイチェルはきっついママ友軍団に嫌われてしまったが、夫の愛は取り戻せた。そしてセックスレス解消…でそれで良いのかよ!と思うけど、まあハッピーエンドなんでしょう。

レイチェルのキャスリン・ハーンは、本当に普通の主婦っぽくて良かったです。
そして娼婦マッケンナがめちゃくちゃ可愛かった!女の子の子守りを頼まれて、可愛い指輪やコスメのおもちゃ買って準備しているマッケンナがすごく愛しかったです…。
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