スカパーにて。ATGでの新藤兼人監督作。
永井荷風の自伝的小説を映画化するにあたり、永井荷風そのものを主役に変更した意欲作。
永井荷風を津川雅彦が演じてるのだが、ぶっちゃけ見てくれは似てないなぁ(…
粋人荷風を津川雅彦が意外によく合う…!
アートシアターギルド最後の作品、新藤兼人。
これは濹東綺譚というより断腸亭日乗!荷風先生ー!!たまらん。新藤兼人の研究ぶりに感涙。何より食事シーンを丁寧に書く…
暗く湿った話になりそうなのに、凛とした印象が残る。隅田ゆきは、木村荘八の描く世界からとびだしてきたような美しさ。
彼女は顔立ちがやや細く華奢な印象があるけれど性格はたくましく明るいのが魅力。
着物が…
⭐︎永井荷風の奔放な生涯と孤独な晩年を描いた、芸術性の高い映画。
⭐︎大正モダンな着物のコーディネートや男性のスーツ姿にパジャマ姿など、上質で洗練されたデザインの服装が美しい。次々と綺麗な着物や帯が…
津川雅彦の魅力を確かめるべく観賞。
58歳の永井荷風、そして死の間際までを。
色欲の衰えと共に創作意欲も低下していく…それを感じる年齢は、今よりも早かったのかもしれない。歳がかなり離れたお雪との恋は…