【印象派的武侠映画】
ウォン・カーウァイ&クリストファー・ドイルが撮れば、武侠映画もこうなるんでしょう。
もしも岩井俊二監督がヤクザ映画を作ったら、みたいな感じかもしれません。
季節の移ろい、光と影の変化、水面への反映...
印象派の絵画のような、映像の捉え方。
モネの風景画が抽象画に変遷するように、この映画も観客を抽象の世界へ誘います。
香港映画界の美男美女をアートの中に愛でる、クローズアップの連続もあり、
アニメーションのような戦闘シーンの動きもあります。
時とともに熟成され、味わい深くなっていく映画もあるんですね。