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毛皮のヴィーナスのmmmのネタバレレビュー・内容・結末

毛皮のヴィーナス(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

芝居の映像化に弱いので評価甘め。官能的でありながらめっちゃコメディでした。

芝居と現実を行き来する、その境目が“曖昧”になっていく心地よさよ。ワンダの鞄からまるで四次元ポケットのように衣装が出てくるのが、コーヒーを振る舞う物音から虚構が真実味を帯びるのが不可思議を楽しむ仏映画らしくてとても好き。
ワンダとセヴェリンが逆転する辺りから興奮は最高潮に。それでいて主従は一貫しているのも観ていて分かりやすく気持ちがいい。うっとりと台詞を述べ、口紅を塗り、ハイヒールを履かせる流れで四次元ポケットよろしくサイズぴったりの靴にすり替わっているのかと思いきやそこはしっかり窮屈そうで笑いを誘う。毛皮にしちゃ野暮ったい気がしていたマフラーの色も口紅を塗ればしっくり馴染み、挙げ句ネイルとも揃いの色だなんてお見それしましたロマン・ポランスキー…。
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