垂直落下式サミング

呪怨 ザ・グラッジ3の垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

呪怨 ザ・グラッジ3(2009年製作の映画)
3.5
前作で、シカゴに持ち込まれたMADE IN JAPANの呪怨。清水崇の手も離れたことで、日本とか、佐伯家とか、霊魂とか、あんま関係なくなってきたハリウッドシリーズ第三作目。
アパートのお隣さんからお隣さんへと数珠繋ぎに呪いが連鎖していくため、それを恐れた入居者が次々と退去しはじめて、住み込みの管理人兄妹は収入源がなくなり途方にくれてしまうところから物語がはじまる。
主役の女優さんは魅力的。タレ目の不満顔、おでこ、小さく尖った顎、よきかな。冬場なのに屋内ではぴっちりキャミソールを好んで着ているようで、こちらに引き締まったスタイルのよさを見せ付けてくる。
日本人霊媒師はクラシカルな東洋美人。欧米人好みのエキゾチックビューティじゃなくて、僕らの感覚からしても美形の人を使ってくれて嬉しいな。
この人は、伽耶子の妹というハンディキャップを背負いながら、岩倉具視の血をひく加山雄三の娘っていう名門ハイスペガール!イタココスチュームは、袴がスリットみたいになってて、ふくらはぎがみえる萌え仕様なのに、ちゃんと全身をみせてくれなくて残念。
霊媒師が出てきて呪いと対決して頑張っているが、これまでのシリーズをみていると、コイツの言うこともやることもあんまり納得できないし、うまく行ったとして問題の先送りでしかない気がしてしまうけど、今さらもう細けえことはいいや。
後にリメイクされた日本の呪怨では、ストーリーが俊雄くんの出生の秘密にフォーカスするのに、このアメリカ版は伽耶子のオリジンに言及しようとしている。ふたつの方向性の違いを対比してみるとおもしろかった。
俊雄くんは、ちょっと年齢高めで黒っぽいボクサーパンツ履いてる。こんな大きくなっちゃって…。小学校高学年くらい?児ポ対策っすか?
アメーリカの伽耶子は、粉骨砕身の殺人サブミッション使い。ゴキゴキ!亡霊は物理で殺す!