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シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのamuのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

アベンジャーズシリーズのハッピーこと、アイアンマンの監督でもあるジョン・ファヴローの監督・脚本・主演作品。ロバート・ダウニーJrとスカーレット・ヨハンソンまで出演してくれちゃっているところにジョン・ファヴローの人たらしさが垣間見えるようで嬉しい。(スカヨハ可愛かった~)

これは間違いないと思って観たのだけど、観終えて思ったのは、これほどテンションの上がる要素があっても、そもそもの伝えたいことに何か芯が通ってなさを感じてしまい、基礎がなっていない家、体幹がなっていないアスリートといった印象になってしまった。

どんなことがあっても俺のポリシーはこう!というのを突き進んでいく料理人の話だと思ったのだけど、、その軸に言い知れぬ違和感とブレを感じてしまった。

また、しっかり見せて欲しい部分と、そうでない部分の比重にも違和感。ラストの畳み掛けるようなしりつぼみ感は、うそこれで終わりかーいと思わず叫んでしまったほどだった。

社会においてリーマンである以上(今作でいう雇われシェフ)不本意な思いもあるよね、やりたいようにやるならフリーランスだよね!とばかりに、有名レストランのシェフを辞め、キッチンカーで旅しながら土地土地の食材で自分の思う美味しいものを提供する。めっちゃ素敵やん…その想い、もっと大事にして欲しかったなぁ…。批評家が誤解してすまない、君の作るものは美味しい素晴らしい、だから投資させてくれと言ってきても、「最後尾はあのヤシの木のところさ!」とでも言って、(みんな並んでるんだからちゃんと並んでねの意)そして俺は差別なく君にもちゃんと美味しいものを提供するよ!といった〆で良かったのにな~~

キッチンカーで商売を始めるにあたっても、あの元部下が来てくれなかったら無かった屋台セールスの成功だったと思うし、旅そのものだってそうだったと思うので、彼にはもっとちゃんと感謝の気持ちを見せて欲しかったなぁ、と思う。

音楽の使い方やコメディ感、作品の雰囲気はよかったんだけど、人の気持ちのフォーカスする部分にズレがあった気がした。

それとこの作品、ツイッターがスポンサーなの?ていうくらいツイッターありきだった。もはやシェフの話というより、「ツイッター物語~バズって人生の旅に出た!~」というタイトルの方が合っているかも、。くっそダサいけど。笑
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