少年が屋上で輪姦された少女と出会い、「殺して」と頼まれるお話
初若松孝二。
閉塞感に満ちた屋上、無気力な少年、謎の少女、ポエム、輪姦、死。記号的で退廃的なエロゲのような青春が強烈でアヴァンギャルド…
強姦された母親から産まれ自身も二度強姦された少女と、ルサンチマン殺人の少年。血濡れたボーイミーツガール。
十数年ぶりに観たけど、「ゆけゆけ二度目の処女、女が産んだ最高傑作」ってセリフ覚えてたわ。
「…
白黒の血は本来何色だったのか。彼らがいる屋上は開かれているようで閉鎖的な感じがする。また彼らの生がどっかに行くか行かないかの瀬戸際みたいな感じもある。どうして一度地下へ降りたんだろうか。
出かける
…
屋上という開放的な場所は閉鎖的な密室でもあるということ。ホワイトアウトからの青い海、輪姦、押し寄せる波。自由の中に死が含まれ、死の中に自由が含まれる。
上京してすぐの頃、今思えば死と隣り合わせだった…
屋上で起こるドラマ、車が走って、代々木体育館が見えてそこに確かに町はあるのに、何故か異空間のような特殊性を持った空間なんだと思った。2人だけに刺す三角形の光も、血のしみるコンクリートに最後に帰ってく…
>>続きを読むマンションの屋上を舞台の大半に費やして映画を作ってしまうという一歩間違えればアートぶったあるいは貧乏臭い作品になりかねないところを、豊穣かつリリカルで瑞々しい映画に仕上げてしまうあたりこの頃の若松孝…
>>続きを読む面白かった。
屋上でレイプされる女性ポッポ、それを傍観するツキオ。8月8日朝、彼女は生きていた。そして「死にたい」とツキオにせがむのだった。
屋上というロケーションを密室空間(厳密には閉じ込められ…