クリムゾンキング

ようこそ、アムステルダム国立美術館へのクリムゾンキングのレビュー・感想・評価

4.0
世界有数の美術館、アムステルダム国立美術館の大規模改修にスポットを当てたドキュメンタリー。
収蔵品紹介ではないので、そうしたものを目的に観ると楽しみが半減するが、美術館の舞台裏を知ることのできる非常に貴重な作品。

改修工事の着手早々地元住民と衝突、研究センターの高さ問題や煩雑な手続き、工事の遅延に次ぐ遅延で膨らむ一方の予算。
その傍ら、収蔵品をどう展示するか、何を基準に展示するかといった学芸員の努力など、普段はわからない部分にスポットが当たっていてとても興味深い内容だった。

でも正直、決定事項だと思ってたものに思わぬ茶々がついて振り出しに戻ったり、予算の折り合いがつかなかったりで、劇中の言葉にもあるとおり「家具ひとつ動かすにもビルを動かすような大変さ」で、本当にこんなので開館できんのかよwと心配になってしまったし、どこも大体一緒なんだなーと思ったり。

ぶっちゃけ「ようこそ」なんてノーテンキな邦題ついてるけどそんなこと言ってられる状況なんかじゃなく「終始頭抱えてる」作品だった(笑)

正直「青い服を着た少女」に工事服着せちゃうこのセンスは大好き笑笑