ボンドレイク

野火のボンドレイクのレビュー・感想・評価

野火(2014年製作の映画)
4.5
 大晦日だからって たるんでるんじゃないぞ!自分!ということで、以前から気になってた本作を観てみようと思いました。

 戦争モノの映画で良くあるタイプの、皮肉なコメディや涙を誘う展開は一切無く、ひたすらに残酷な現実の一幕が描かれてた。ホラー映画に近いような気はする。

 塚本晋也監督の良さが存分に活かされたからこその、この酷さ。
 臨場感ある映像と、人体破壊描写、監督自身に限らず出演者の凄まじく鬼気迫る演技。
 戦場での恐ろしい孤独が伝わってきた。

 人は極限状態に陥るとどうなるかわからない。
 目の前に人がいる、殺して その肉を食べよう、
 といった本能が働くのかもしれない。よく考えればそれは自然なことだし、それはまるで地獄絵図。

 この地獄だって、本当はあるべきじゃないけど この世界の現実の1つなんだ。
 こういった類の映画がこの世から無くならないように、、
ボンドレイク

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