海老シュウマイ

でーれーガールズの海老シュウマイのレビュー・感想・評価

でーれーガールズ(2015年製作の映画)
3.0
この監督、原作の座組は苦手意識が先行するけども、

青春期の青さや痛さは当然、男子だけのものではないし、妄想具合なんか最高だった。
ただヤりたいしか描かれない男子高校生像には辟易とするし(自分はそれしかなかったけど)、男子高の自分からすれば、女子高の中身なんて対極すぎて宇宙の真理と同距離。

スカートの丈は規定より短いだけでなく、長いのもダメなのですね、肌が隠れて問題ないと思うのですが。
そりゃ長ければ長いほど色情をもよおす私のようなタイプもいますが。足立梨花のロングスカートめちゃくちゃ良かった。


以下ネタバレで、

絶対的に苦手なポイントが2点で、まず、体育館の大演説。
足立梨花30年後→優希美青30年後→桃瀬美咲のリレーを描きたいのはわかるけど、すでに橋で出会ってるし、いらなかったじゃん。演説させて盛り上げポイントにしたかっただけ。

あと、ラストの出来事、それ自体を何かの変化、成長のダシに使うのも本当に嫌いだけど、
単純に、あれが現代パートにあると、過去パートが軽くなるというか、そりゃ現代であれだけのことが起きたら、気持ちや行動が変わるよね、
女子高時代の話、当時の葛藤や想いが全部無意味になって、単なる昔話のノスタルジーになっちゃうじゃん。
実際、そんな感じで腕見せてたよね。

あれだったから、青春期の不安定さを全部許して、という甘えも嫌いだし、
だからだったのか!って伏線回収の気持ちよさもなかった。てかそんなのただの伏線回収病だから。コンフィデンスマンJPでいい。

結局、本当にやりたかったのは足立梨花と優希美青じゃなく、宝塚の人たちのお話だったのね、やっぱりこの原作者苦手。