冒頭のセリフが印象的
「どこに行っても居場所のない者がいる。 わたしもそうだった。」
どこに行っても居場所がないのなら、求めること自体を辞めればいいが、そんなことに耐えられる人は稀
一人で走破したいがスポンサーは必要、人に頼りたくないが頼らざるを得ない、友人が訪ねてくれるのは嬉しいが友人の友人がいるとわずわらしくなってきてしまう
そんな彼女の矛盾した気持ちは、本来なら最初に手に入るはずの居場所であり、帰ることができるはずの「家族」が、母そして愛犬との別れにより不確かなものになってしまったからだろうか
ファッション勢がいることで「自分探しの旅」という言葉のあと(笑)がつくようなって久しいが、それに相応しい気力と体力を持つ者にとっては、旅とは見聞を広めるものと感じた