諦めずに警察官になる夢を叶えたものの、非情な現実に打ちのめされるジュディ。頑張り屋な性格の良い子である。
ところが、優秀な成績で卒業したから駐車違反取締は妥当ではないと反抗していた場面に違和感を覚えた人は少なくないはず。後にレンジのニンジンの大きさやミスタービッグ=大型動物に違いないと決めつけるなどジュディにも少なからず〝表面で物事を見る〟偏見があることがわかる。
記者会見でニックを傷つけたことで彼女も自身の持つ差別的な思考を認識することになる。
ニックは過去に夢を諦めておりどこかクールで現実的ではあるものの、物事の中身を判断するところがある。ジュディはニックと交流するなかで中身を見るようになる。
自分自身の中にある差別と偏見に気付き、向き合うこと。この映画が伝えたかったことではないだろうか。