カワウソ

プリデスティネーションのカワウソのネタバレレビュー・内容・結末

プリデスティネーション(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

初見です。
かっこいいイーサン・ホークが見たくて観ました。

「分流」という言葉を最初に出す事で、数ある作品ごとに違うタイムトラベル解釈の内、ある程度本作の立ち位置を示しているのかと思いました。
しかし、作中のルールとしては全く機能せず、こちらのタイムトラベル観のみ縛られていた事に気付いた時、一種のどんでん返し味を感じました。

またこの「世界観を隠されていた」という事が、主人公と観る側の共通点となり最低限の共感で結ばれていたと思います。
そして気付けば主要登場人物はほぼ一人で、別人と思っていた回想も全て一人に集約されていくので、自分の事として共感できずとも十分感情移入できる存在になっていました。

本作の面白さは、誰が誰でびっくりと言うより、自由意志の無い行動が決まった運命を淡々と導き出す物語りの窮屈さと、ピタゴラスイッチ的な気持ち良さにあると思いました。
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