このレビューはネタバレを含みます
初見です。
ギレルモデルトロ監督作品と言う事で観ました。
感情が突き抜けない映画を2本続けて観た感じです。
とにかく構成が自分の感情と合いませんでした。
前半は分かりやすいサクセスストーリーで、突き抜けないなりに感情は右肩上がりでした。
しかし2年後と言う描かれない期間が前半の感情を無意味なものにしてしまい、後半は完全に気持ちが映画から離れました。
ラストは落ちる所まで落ちますが胸糞映画としても中途半端です。
まず前後半でばっさり切るので、後半スタート時に感情が強制的に下がります。
また落ちが分かりやす過ぎるので、胸糞としてパンチが足りません。
結果、良い時と悪い時のそもそもの感情の幅が狭く、大きく揺さぶられる事が無いので単純につまらないです。
ただ、やりたい事はちゃんとやれている感じはするので、全部わざとなのではと思っています。
前半爆上がりなサクセスストーリーをやってしまうと、後半体力持ちませんし、それこそ後半無しの1本の映画で良いじゃんとなります。
後半も結果が理不尽ではなく自業自得なので、教訓めいた事を伝えようとしているのではないでしょうか?
作品の構成と自分の感情が絶望的に噛み合わず、上手く受け取る事ができなくて残念です。
判事の奥さんの自殺シーンは攻めていました。
サブリミナルのオケツの所為で頭に焼きつきました。