LOLO

振り子のLOLOのネタバレレビュー・内容・結末

振り子(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

鉄拳のパラパラ漫画を実写化した作品。

すごく素敵な話だったけど、中村獅童演じる夫がダメ男すぎて、評価を少し下げました。

反対に小西真奈美演じる妻が、出来過ぎる妻で感動。
もっと他にいい人いるのになーって少し思ってしまうくらいのダメ男ぶり。

辛いことや上手くいかないことがあった時でも、妻は夫を励まし一緒に頑張ろうと支え続けるけど、主人公はすぐ諦め、その苛立ちを妻にぶつけて、真正面から向き合おうとしない。

振り子時計は、左右に均等に力が働いて動くことができる。
夫婦も同じでどちらかが動き続ける限り、絶対に時計は止まることがないと小西真奈美が言ったセリフが印象的だった。

中盤から夫と妻の立場が逆転し、中村獅童が小西真奈美を献身的に支える姿は感動した。
今まで支えてもらった分、全部妻に返そうと頑張ってる姿があって良かった。

そして妻の記憶を取り戻すために、結婚式をしようとするが、まさかの結末に突入する。
あのシーンはとても切なくて胸が痛かった。

さらに、最後にでてくる娘の結婚相手がまたびっくり!そんなことある?って思わずツッコミそうになるけど、それもまた運命なのかなと思って納得した。

前半は中村獅童のダメ男ぷりが発揮されて、それがまた役にハマっていて、イライラさせられる。
でも後半から、ダメ男が妻のために必死に奮闘して頑張ってる姿は感動に変わっていく。
結婚式用のウェディングベールを買って家路に帰ろうとするシーンが可愛かった。

タイトルにぴったりの作品で、心にスーッと入ってくる優しい映画でした。

時間は元には戻らないので、一瞬、一秒を大切に生きようと思えた。
LOLO

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