生活感のある描写のリアリティが凄い。そんな家、実際には見たことないけど、惣菜のラップ再利用で台所のタイルに付けてるのとか。
俳優のキャスティングも演技も凄い。主人公たちは言うまでもなく、ちょっとしか出ていないドラッグの売人とかも、凄かった。どこからあんな人を見つけてきたのか。
悲しいシーン、苦しいシーンも多いけど、笑えるシーンも多い。総じて、何かしら感情を起こさせるのがとても上手い。
ただ、後半の独白が続くところは、ウェットすぎてやや気になった。監督なりのケジメというか、映画を締めくくるにあたり必要ではあったのだろうけど、唐突な感じもしたし、自分は乗れなかった。
だけど、この映画によって救われる人もいると思う。大きな仕事をしていると思う。
