ボブおじさん

ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑のボブおじさんのレビュー・感想・評価

3.4
1990年代ハリウッドには〝エロチック・サスペンス〟とか〝エロチック・スリラー〟と呼ばれるジャンルが確実に存在した。

「バウンド」「誘う女」「氷の微笑」「硝子の塔」「悪魔のような女」「BODY」「クラッシュ」「ディスクロージャー」「愛という名の疑惑」「蜘蛛女」「覗く女」「危険な情事」「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「素顔のままで」「ボクシング・ヘレナ」「赤い殺意」「完全犯罪」「罠の女」「ストレンジャー」などなど記憶に残る名作から記憶が飛んだ駄作まで、まさに玉石混交の〝エロチック・サスペンス戦国時代〟😅

監督のロブ・コーエンは1990年代以降、ハリウッドからすっかり消えかかっている〝エロチック・スリラー〟というジャンルをジェニファー・ロペスとライアン・ガスマンというセクシー俳優を使って2010年代に復活させようとした。

1990年代の雰囲気を残した作風は悪くなかったが、好青年に見えた〝隣の男〟が実はストーカーだったという脚本があまりにも手垢が付き過ぎており、〝年上女性との情事〟や〝教え子との一夜の過ち〟なども新鮮さに欠ける。

確かに主演のジェニファー・ロペスは、歳を重ねてもセクシーで魅力的だが、他の登場人物との関係性も薄く、驚きの展開も少ない為、作品としてはやや凡庸だった。

それでもこのジャンルは、個人的にも好きなので、絶滅させずに作り続けてもらいたい😅