となりのとっくさん

丘陵地帯のとなりのとっくさんのネタバレレビュー・内容・結末

丘陵地帯(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

何が起きるでもなく、淡々とポルトガルの色んな地域に住むその土地の人たちの営みの風景が繰り返し映し出される。
それだけと言えばそうなのだが、1カット1カットがとても豊か。
とは言え、それは生活の為に対価を得る作業。
しかし、全くセカセカしてない。
木の皮を一つ一つ手作業で切り出して木材に加工したり、チーズを手でゆっくり水切りしたり、何かの植物を手刈りして足踏みして繊維にしてたり(多分)、草を編んで籠にしたり。
私たちはお金を稼ぐ為に労働をしているけど、ここの人たちは日常の営みの先にお金がある感じ。
だから生産性とか利益率とか全く考えてないのだろう。笑
労働による作業と、日常の作業とは全然違うな。
どちらも生き方としてアリだけど、ゆくゆくは後者の生き方をしたいな…

とにかく、ピザ窯とシアタールームを作りたくなった。


2023-80