ダイゴロウ

小原庄助さんのダイゴロウのネタバレレビュー・内容・結末

小原庄助さん(1949年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

♪小原庄助さん なんで身上潰した
朝寝 朝酒 朝湯が大好きで
それで身上潰した
はあもっともだー もっともだ♪
この歌が癖になる…。
屋敷を歩く場面のカメラワークが気持ち良すぎる…。

先祖伝来の立派な屋敷を持つ杉本左平太は、朝酒、朝湯のその日暮らしの生活から、民謡に出てくる「小原庄助さん」と慕われていた。

頼ってくる村人たちのお願いを気前良く受け入れ、多くの寄付金を受け入れた結果、案の定借金で首が回らなくなり、財産を全て公売にかけることに…。

妻もいる身で何をしているんだ?
なんて感想を持ちながら途中鑑賞していましたが、ラストの一場面で一気に心を打たれました。
先祖伝来のものを全てまわりになげうった今、やっと彼の本当の出直しが始まるんだと思わされる爽やかなエンディングでした。
彼にとって一番特別なものは、彼女以外にありえません。