黄推しバナナ

KIRI「職業・殺し屋。」外伝の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

3.0
監督 :
坂本浩一
原案 :
西川秀明
脚本 :
伊藤秀裕
アクション監督 :
坂本浩一
出演者 :
釈由美子
久保田悠来
水崎綾女
小宮有紗
荒井敦史
月岡鈴
大西結花
倉田保昭

漫画「職業・殺し屋。」は未読

原作を元にした映画が今作、
KIRI-「職業・殺し屋。」外伝-

闇の殺人請負サイト“殺し屋。”では、提示された依頼料より最も安い金額で競り落とした人物が殺人を遂行できる逆オークションシステムが行なわれていた。ルールに則りながら殺しの快楽にふける殺し屋たち。それを密かに追う暗殺者として育てられた女・キリ(釈由美子)。彼女は、ある復讐のためサイトの殺し屋たちを監視していた。そんなある日、サイトに新たな依頼が入る。ところが、その落札者はルールを無視してターゲット以外の人間も惨殺し遺体の両目を潰す残忍な手口の“トリプルX”と名乗るものだった…その手口こそがキリが長年捜し続けた仇の手口だった…

【キャラ設定】
キリ(釈由美子)
=狙撃ライフル、謎の組織の一員
リョウ(久保田悠来)
=ワイヤー、会社員
シオリ(水崎綾女)
=怪力、主婦
メグミ(小宮有紗)
=仕込み刃のブーツ、会社員
ケイ(荒井敦史)
=サイト運営者、高校生
アヤコ(月岡鈴)
=ケイ付人、高校教師
新里美乃(大西結花)
=類の母親、先生と呼ばれている
佐分利(倉田保昭)
=キリの指導者
新里類(文音)
=キリの親友、再起不能で車椅子

現代劇で殺し屋
❶完全にリアル志向寄りにして依頼→殺しまでのプロットをしっかりと見せ、ロケーション、セットや小物類など時代遅れの殺し屋作品のテンプレにならないように気を配いながら作品の質を上げていく

❷完全にファンタジー志向にして独特の世界観+味のある異常なキャラ設定でしっかりと見せ、ロケーション、セットや小物類など時代遅れの殺し屋作品のテンプレにならないように作品の質を上げていく

この2点に尽きると思う…
そのためかなりの研究と時間を要すことになるのは明白であるが…

本作は、
❶のリアル志向寄りに近いのだが、その他のプロットやを時代遅れの殺し屋作品のテンプレや気を配いながら作品の質を向上に徹していない…
佐分利の存在や役割、組織図、新里美乃が何故先生と呼ばれているのかの理由かまるで描けていないため物語的に小さくなってしまった…
あと世界観が描けていないのに要らないところで説明セリフ過多…

描けているとはどう言った感じか例を上げて言うと、
 ↓
“ジョン・ウィック”(2014年)
監督 : チャド・スタエルスキ、デヴィッド・リーチ

「コンチネンタル・ホテル」のニューヨーク支部の構成と組織図や、オーナー兼支配人のウィンストン(イアン・マクシェーン)の存在や役割、コンシェルジュ・シャロン
(ランス・レディック)での対話で説明される対価の仕組み(殺し屋共通の金貨)、殺し屋依頼の通信局のビジュアルなど、気を配いながら作品の質を上げていくとはこう言うことだと思う。

良い点は、有名俳優で個性のあるキャラを構築しているし、アクションシーンは特撮ヒーローを多く手掛ける坂本浩一監督だけあって良かったのに残念…

余談ですが、
ざっと原作を見たところ、闇の殺人請負サイト“殺し屋。”の方の物語ぽいね。
と言うことは、
リョウ(久保田悠来)
シオリ(水崎綾女)
メグミ(小宮有紗)
が支流にならないと駄目なのかなぁ…

キリ(釈由美子)は映画用の後付キャラ…だからタイトルに“外伝”付いてるのか…

あと世界観が現代劇ファンタジー…
なら何故、現代劇ファンタジーにしなかったよ坂本浩一監督…
現代劇ファンタジーにした
破裏拳ポリマー(2017年)
良かったじゃないかよ…

これじゃ原作ファンも
特撮ヒーローファンも
誰も得しねー
よーーー

チーン…

①鑑賞年齢40代
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確
黄推しバナナ

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