一

女番長ゲリラの一のレビュー・感想・評価

女番長ゲリラ(1972年製作の映画)
-
「ゲリラ」要素としては、杉本美樹率いるズベ公グループが赤ヘル軍団で、軍団内において「リンチ」が「総括」と呼ばれることくらいである。この適当さ。話の構造は前作と同じ。主演に昇格した杉本と池玲子の二枚看板が確立し、二人のタイマン勝負→認め合って仲良しに、という大変気持ちのよいシーンが見られて嬉しい。これがデビュー作の丘ナオミは丸坊主で“尼寺お桂”として赤ヘルに加入。名和宏と三原葉子はカツラ被って坊主の煩悩セックスに興じ、さらに元々つるっぱげの田中小実昌がいつものようにエロジジイ役で出演。この無駄な無毛攻勢はなんなんだろう。あ、でもモジャモジャのあがた森魚がそこそこ演技もしつつ『赤色エレジー』を歌います。歌詞の通り、杉本の役名は幸子で成瀬正孝は一郎だったのだ。
一