さとみつ

顔のないヒトラーたちのさとみつのレビュー・感想・評価

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)
3.8
まとまらないので、思い浮かぶことを書いている。

主人公は、若い検事ラドマン。戦後10年以上が経過した頃、元ナチス親衛隊だった人が教師として働いている事を知る。父から正しい事をやれと教わってきた彼は、周囲の誰も見向きもしない中、一人で調査を始める。検事として、被収容者の声を拾い、資料を調べ、告発していった。それが、1963年ドイツの「アウシュビッツ裁判」に繋がっていく。

戦中に子どもだった世代や戦後生まれの世代は、戦場で何が行われていたのか、知らなかった。やがて、それを知ろうとするムーブメントにつながっていった。

原題を直訳すると「沈黙の迷宮」のような意味に。戦時中、多くの国民がナチスに協力していた(せざるを得なかった)事に、口を閉ざしていた。それが邦題の「顔のないヒトラーたち」となったのだろう。みんな、繋がっていたのだ。

哲学対話するとしたら、こんなテーマでやってみたいかな。

その場にいなかった者に責任はあるのか?
国の過去(歴史)と自分はどう捉えたら良いのか?
国と自分は一体か?別のものか?
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