ごろちん

アンナの出会いのごろちんのネタバレレビュー・内容・結末

アンナの出会い(1978年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

アケルマン監督の劇映画で観た5作のうち、一番好みかも。心情を多くは語らないのに、主人公が抱えている孤独感が表情や所作から滲み出ている。個人的に心に響く感じでいえば『ジャンヌ・ディエルマン』よりもこの作品の方かな。

映画監督のアンナが出会う人たちはみな好意的。相手が心を開いて話しているのに心此処に在らずといった様子。心が震えるような出会いをアンナも求めているはずなのに。

安直だけど、もしアケルマンが自身をアンナに投影していたのだとしたら、と思うと少し哀しくなる。『私、君、彼、彼女』で生き生きしていた彼女の胸の内を見た気もする。

不思議と惹き付けられる監督さんです。
ごろちん

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