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ニーナ・シモン 魂の歌のSORのレビュー・感想・評価

ニーナ・シモン 魂の歌(2015年製作の映画)
4.0
ジャニス・ジョプリンに影響を与えた人物として名前だけは知っていたのだが、彼女がどんな人間でどんな歴史を築いてきたのか、そして現代の音楽の礎をつくったともいえる偉業を少し知ることができた。

彼女は人種差別に対する湧き上がる怒りを音楽に乗せ、公民権運動と融合させた。

退屈になりがちなドキュメンタリーだが、冒頭で一気に引き込まれた。
観やすい構成だったと思います。

彼女の"深みのある暗い声"は人々の足を止める力がある。

彼女が歌い続けたのは内なる怒りがあったから。
civil right musicのさきがけとなった
歌手であり活動家。

彼女は本来愛の人だと思う。
壊れてしまったのは現実と理想の乖離から来る魔物か夫の暴力か社会から排除される恐怖か。

あまりにドラマティックで波瀾万丈、綺麗事だけでは語れないニーナ・シモンの姿を観た。
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