永井晶

レディ・プレイヤー1の永井晶のネタバレレビュー・内容・結末

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

ゲーマー達の映画なのにゲーマーっぽくない。
レースゲームで逆走するなんて初日にする奴ごまんといるでしょうって感じからずっと梯子を外され続ける映画。
アーマード・コアでもステージ逆走する。そうでしょう?
アトランチスの謎やたけしの挑戦状という邪悪と戦ったでしょう?
ゲームスタートしたらなんの説明もなくフィールドに放り出されてあわよくばそのまま死んだだろう?

ギーグ向けじゃなくてライトゲームユーザー「ああ、それ聞いたことある!」「私も知ってる!」そういう知ってるけど詳しくない人たちに向けられた映画という印象。

メカゴジラとガンダムなんてのもね。
絵としては面白いかもしれないけど、怪獣と戦うならリアルロボットじゃなくてスーパーロボット。
マジンガーや鉄人28号、ジャイアントロボなんかが相応しいように感じる。
初代ガンダムはロボットチャンバラだから、武者アバターな彼には似合っておると思うけどさ。
サマーウォーズでもそうだったけど、みんな力を貸してくれっていう展開で「いやです」と反対叩きつけてくる奴がいないのはどうなんだ。
ドラゴンボールのブウ戦よろしく「お願いする割に態度がでけえじゃねえか!」とキレてくる奴がいる。ゲーマーに民度を求めるな、体は闘争を求めている。お前らみんな敵だ!

という具合に、ゲーマー、オタク、ギーグにはボトムズが揃ってる。
もちろんそれが全てじゃない。後進育成に熱心なFPSユーザーや格ゲーマーとかも居る。
ただそういう「ゲームって楽しいもの」だよねって一面を見せて、現実は辛い。でも現実だけがリアルだ。
という現実逃避的なゲームへのありがちが叱責に落ち着いてしまっているのがきっと俺のこの反感を買っていると思う。
あと主人公もヒロインもイケメンで美人。もっとモサい奴っぽい感じで良いじゃない。
途中から身だしなみに気を付けたらいい感じになるとかさ。
現実と仮想現実もギャップを受け入れられないの人物なんかももっと画で見たい。
ゲームやSNSを綺麗に描きすぎてるんだな。うん。

ゲームだってリアル、ゲームで体験した感情はリアルだ。
学ぶことだって多い。
ゲームは遊惰を誘う悪魔かも知れないが、良き指導者の側面も持っている。
現実↔︎仮想現実
という図式で見ることが間違いなんだ。
現実の中に会社や学校、クラブ活動のように仮想現実もある。そんだけ。


最後にゲーム二大禁則事項。
1つ、主人公に自分の名前を付けてはいけない。
2つ、ヒロインに好きな女の子の名前は付けてはいけない。
以上だ!
永井晶

永井晶