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マグニフィセント・セブンのGINのレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
4.0
黒澤明監督の傑作時代劇『七人の侍』を西部開拓時代に翻案したウエスタン『荒野の七人』を、豪華キャストで新たにリメイクした西部劇!

2016年制作。
舞台は、西部開拓時代の小さな田舎町ローズ・クリーク。
そこでは冷酷な悪徳実業家バーソロミュー・ボーグが町の資源を独占し、荒くれ者たちを従えて傍若無人の限りを尽くしていた。
ある日、彼に夫を殺された女性エマは、町を救ってほしいと住民からかき集めたなけなしの全財産を賞金稼ぎのサム・チザムに提示する。
依頼を引き受けることにしたサムは、ギャンブラーのファラデーをはじめ、流れ者、ガンの達人など腕利きの味方に声をかけ、やがてサムの元にワケありの7人のアウトローが集結する―。

3度目の鑑賞で久しぶりに観たけど面白いですね😁
『イコライザー』の監督アントワン・フークアと主演のデンゼル・ワシントンがタッグを組み、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホンほか豪華キャストが集結。
個性的でカッコよすぎる7人の男たちが巨悪を討つアクション・エンタテインメント作品に仕上がった。

話は…仲間集めに、ボーグの手下の撃退、町の住人の訓練、敵の襲来…とスムーズにテンポ良く展開されていく。
最初は金のために町を守ることになった即席集団のサム達だったが、いつしかその目的が金だけではなくなっていく。
“正義のため復讐”
圧倒的な人数と武器を誇る敵を前に一歩もひるむことなく拳銃、斧、ナイフ、弓矢などそれぞれの武器を手に命がけの戦いに挑んでいくエキサイティングな武器描写とスタイリッシュなガン・アクションは胸が踊る。
熱い男達の生き様と死に様、散り際の美しいことよ。
ちょっと古い価値観なのかもしれないけれど、男達の絆と美学を観た気がする。
終盤にかけては、胸熱な展開の連続。
ボーグが冷酷非道なゲス野郎なので、追い詰めていく様を観ているとスカッとする。
クライマックスのボーグとの一騎討ちは西部劇の醍醐味らしい終幕だった。
サム・チザムとボーグとの意外な関係性が発覚するところも最後まで話を面白くしてたし、何と言っても全てが終わった時の去り際が良かった。
デンゼル・ワシントン、良いとこ持っていったね😁
西部劇として面白い作品でした。
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