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タイムリミットのGINのレビュー・感想・評価

タイムリミット(2003年製作の映画)
3.7
デンゼル・ワシントン主演のクライム・サスペンス。

2003年制作。
フロリダ州の小さな町の警察署長をしているマット。
彼は妻と別居中で、夫の暴力に苦しむ人妻アンと不倫の関係にあった。
ある日、そのアンがガンに冒されていることを知ったマットは、町を去ろうとする彼女に署に保管された押収金を託し、家で落ち合う約束をするが、その日の夜に彼女と夫が焼死体で発見される。
事件を担当するのは、別居中の妻。
当夜のアリバイや通話記録などから、自分が容疑者になると察したマットは、妻や警察内の目を欺きながら懸命に証拠を消し、真犯人を探すことになる―。

デンゼル・ワシントンが演じる役柄にしては、結構グレーな感じの主人公だ。
不倫はするし、自分のためとはいえ、警察署長にあるまじき行為を犯す。
でも、何故かドライで爽やかな性格の主人公に共感しやすい作りになっている。
物語は、人妻アンとその夫が焼死体で発見される中盤からが面白い。
新事実が発覚したり、ギリギリの証拠の改ざん、証拠消しがスリリングに描かれていく。
主人公が次から次と追い詰められて、事態がどんどん悪化していく過程が、たたみかけるような演出で展開されていて、サスペンス映画らしくて面白かった。
ただ、思っていたより早い段階で事件の真相を予想出来てしまうところは残念だったかな。

終盤の展開は緊迫感があったし、ラストはスッキリする爽やかな締め括り方だ。
マイアミのロケーションに、ラテン調の音楽が、作品に独特のテイストを加えていて良かった。
持つべきものは、良き友、良き理解者だね。

P.S.
奥さん役のエヴァ・メンデスの方が不倫相手より全然綺麗だったよ。
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