なかなか挑発的な作りの映画だとは思う。まず、オープニングのあの映像で観客の度肝を抜いておいて、ストーリーに惹き込んでいく。ある意味、あのふくよかな女性たちが主演と言っても良いかもしれない。
でも、そこからの展開は意外と地味、というかカタルシスを抑えて後ろに回すような作りだと思う。小説の中で車を無理矢理停めさせられてから一連のシーンは火花が飛び散るような緊張感抜群だけど、そこからの展開はまたしけた火薬のようになって、緊張感だけが高まって行く・・・
で、最後それですか。
まぁ自分としては、あの最後は小説通りと言うことなのかなーと思いました。別に特定するものでもないのだろうけど。
もう完全に自分の中では"狂気"を発露できる名優となったジェイク・ギレンホール、今回の作品は彼の個性が上手く活かされていると思う。エイミー・アダムズは、イラっとした感じを出すのが上手かった。素の演技？あと、小説の中で警察役を演じたマイケル・シャノンが凄く良かった。悪党を脅す台詞とか振る舞いがかっこよすぎる。この映画に出てる人って全体的にレベル高いよね。
全体を通してみるとちょっと狙い過ぎの感もあるけど、面白い映画だし、観終わった後に人と話をするのも楽しそう。
