ガブXスカイウォーカー

ハード・ウェイのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ハード・ウェイ(1991年製作の映画)
4.0
「はっきり言うとね、漫画の主役はもうこりごりだ。君も映画会社もいつまでも僕を子供にしておきたいんだ。大人になりたいのは僕1人だけだ!」
自虐的な台詞を吐くニック役のマイケル・J・フォックス、絶好調。

大スター、ニックが役作りのためにワイルド刑事、ジョン(ジェームズ・ウッズ)にガンガンつきまとい現場と私生活を引っ掻き回す。もうこれだけでおかしい。調子こき過ぎてスラム街や地下鉄でギャングたちに襲われてビビる情けなさは爆笑だ。一方、ジョンはニックをなんとか追い出そうと邪険に扱って盛り上げてくれる。ハッピーエンドはわかりきっていても、まるで噛み合わない二人がサイコパスな連続殺人犯を追いかけるから面白くて終始目を離せない。カーチェイスや銃撃戦などアクションも迫力あるし、クライマックスでは手に汗握らせてくれること間違いなし(まさかオープニングから映っていたニックの巨大看板がここで使われるとは!)。今作は自信を持ってお薦めできるバディアクションコメディの傑作だ。ニックとジョン最高!

最後にマイケル・J・フォックスの傑作、佳作コメディを記しておく。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『ティーン・ウルフ』、『摩天楼はバラ色に』、『ドク・ハリウッド』、『バラ色の選択』、『ライフ・ウィズ・マイキー』、『遺産相続は命がけ!?』、『さまよう魂たち』。
マイケル・J・フォックス主演のコメディ映画はどれも笑わせるだけでなく、スカッとするし、元気をもらえる。だが若い人たちには『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズぐらいしか知られていないのは残念である。ぜひTV放映、配信などあったら鑑賞してほしい。