SachikoInoue

レディ・バードのSachikoInoueのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.2
普段は絶対観ないタイプの作品です。

観終わって、なんだか悲しさを感じました。

レディバードで、精一杯突っ張ってた高校時代。でもなんだかんだ言って、レディバードを受け入れてくれた学校、家族そして親友。

彼女は早く大人になりたかった、自立して、自由を手に入れたかったのかもしれません。

普段こういう系は観ないので、このタイプの青春物って海外でもうけるんどなぁ、などと思ってしまいました。日本が強いと思い込んでたもので。

アメリカの日常って映画やドラマでしか知らないけど、とてもリアリティを感じました。
我の強い母と娘の口喧嘩。私は反抗期がなかったので、よく分かりませんが、娘と母ってこんな感じですよね。喧嘩しながらも、服選んで、いいじゃんてなったり。

NYに行ったクリスティンの日常は冴えない。高校の充実感がない。
一人になって初めて、両親に感謝する。
でも、あのラストはあまりに悲しさを感じる。
じーんと感動ではなかった。
9.11のテロの後の不安も描かれていたせいかも。

彼女は病院で、自分だけ不幸な訳ではないと、というか、辛い?のは自分一人ではないことに気付いたのではないでしょうか。
ここが一番気持ちの変化を見た気がします。

しかし、お母さんはなんか一言付け加えないと気が済まない人のようで。そこが少しうんざりしちゃいました。
より良くしたい、なりたいという心の現れでしょうか。

色々と考えさせる一本でした。
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