タイトル通りのというか、軽い不快感はあるものの、娯楽として消費する分にはそれが寧ろ面白かったりする。
ギリシャ神話の『王女メディアの子殺し』という話があるが、底なし沼のようなトンデモ展開の中に、それと近いものを私は感じていた。
王女メディアが愛する夫イアソンが、コリントス王クレオンの娘に心変わりをしてしまう。メディアは復讐の為にクレオンの娘と、更には苦悩と逡巡の果てに自分とイアソンの間の2人の子供をも手にかけてしまう。
古今東西、三角関係で女が妻を、妻が女を殺す事はあっても、二股かけていた男の方を殺す事は殆ど無いそうだ。それは『男と幸せになりたいのに男を殺してしまっては元も子もない』、という損得勘定が無意識に働いている為であるとか。
哀しいことに女ってそういう生き物だよね、という。