劇場公開初日に鑑賞済み。なかなかもう一回観ようという気になっていなかったけど、なんとなくこのタイミングで観直してみた。
冒頭の「髑髏島と思っていたら実はモナークの巨大な施設でした」の見せ方はとてもよい。「髑髏島のどこか」みたいな字幕が出ていたので髑髏島そのものをドーム的なもので覆っているのかもしれない。
その後タイトル。過去の映像が色々出てきて、途中から「ん？もしや？」と思ってると、実は地球規模の怪獣トーナメントが開催されていて、決勝でついに「ゴジラvsコング」！！いやこのタイトル出るところメチャクチャかっこいい。
まあその後はいろいろあってゴジラとコングが戦って、共通の敵が出てきて共闘する。という流れだけど、これはこれで面白いし楽しめるんだけど、前作とつながってるはずなのに同じ世界に見えない。あの前作ラストのゴジラの前で跪いていた怪獣たちはどこいった？
今作のゴジラが、目が青く発光するという設定があんまりしっくりこない。白目ゴジラでも、第四形態まで進化して歪なプロポーションでもカッコいいと思うけど、それはその作品のゴジラがそういう個体だから納得なのであって、前作までそんなじゃなかったのに急に「夜間は常に発光します」みたいな機能を追加するな。予告でこのゴジラを観た時は「ははーん、メカゴジラが出てくるという噂があるから、この目が光ってるゴジラに見える怪獣は実はメカゴジラで、こいつの目の前に本家ゴジラが現れて、放射熱線！からの表皮が剥がれて、腕！脚！胸！顔！メカゴジラ登場！みたいなシーンになるわけね」とか夢想してましたわ。
あと着ぐるみ感を出そうとしてるのか、首の周りとかタプタプしすぎるのも気になる。東宝の着ぐるみ感が感じられず、どっちかというと『トレマーズ』のグラボイズっぽい。
まあゴジラもコングもフルCGで大迫力のバトルをしてくれるだけで、先に述べた苦言みたいな事は忘れて大喜びしてしまうわけだけど。
今作のシリーズであるモンスターヴァースの初期の頃から地球空洞説は出ていたけど、まさかこういう描写で登場するとは思わなかった。もうちょっとどうにかならなかったのか？とは思う。空洞世界に突入する瞬間、暗黒で無音、からのビニョーーーンとなる演出はかっこいい。あの部分がゲートというか、ポータルというか、ワームホール的なもので、あの中に飛び込んだ時点で地球内部ではなく別の場所に転移しているという設定にしてくれてもいいんだよ。と思う。
ランス・レディックが出てたの知らなかった。でも数秒写っただけ？
小栗旬のキャラの扱いが不遇すぎる。そこにいるけど誰も彼の事を認識してない感じ。
続編も楽しみに思えるくらいには面白かった。
(10/11追記)モヤモヤしたポイントを思い出したので追記。東宝の作品『ゴジラ対メカゴジラ』には超かっこいいメカゴジラのテーマ曲があったと思うんだけど、公開前は「あのメカゴジラのテーマ流れるんかな？ワクワク。前作でゴジラのテーマは流れてたしな」と期待していたら、メカゴジラのテーマはおろかゴジラのテーマすら流れなかった！しかもなんとなくゴジラのテーマっぽい曲は何度も流れる。このガッカリ感は凄まじかった。
