かのん

私たちは兄弟です/ウィ・アー・ブラザー︕のかのんのレビュー・感想・評価

3.5
幼い頃にお父さんが亡くなり、お母さんが蒸発。孤児院に出された兄のサンヨン(チョジヌン)と弟のハヨン(キムソンギュン)。兄は9歳でアメリカへ養子に出され、弟と離れ離れになってしまう。30年後、兄はテレビ番組で母と弟と感動の再会を果たすことになるが、スタッフのミスで認知症の母が番組出演直前に行方不明になってしまう。

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チョジヌン×キムソンギュン×キムヨンエ目当てであらすじ意識せずに観たけど、設定も展開も面白くて飽きることなくとても面白かった。

30年ぶりの感動の再会だったはずが、兄は牧師に、弟は祈祷師になっており気まずさ爆発。5分前に起きたことを忘れる重度の認知症を患う母がトントン拍子であちらこちらに移動しまくり、兄弟は翻弄。

これだけだと単なるコメディ作品だけれども、離れ離れになってからも大変な思いをしていた2人の境遇、30年ぶりに再会を果たそうとした理由、母がどこかへ向かおうとしているわけ。じんわりあったかくなる作品。

母が行方不明になるきっかけとはいえ、番組ディレクターの立ったまま寝てしまう病気の設定はいらなかった気がした。そのきっかけにしか使われていなかったので。ただ、ほっこりさせた後に、さらに笑わせてくれるエンディングも含め、最後まで楽しめる映画。
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