かのん

神と共に 第一章:罪と罰のかのんのレビュー・感想・評価

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)
3.2
火災現場で殉職した消防士のジャホン(チャテヒョン)の前に、弁護士のカンニム(ハジョンウ)、補助弁護士のドクチュン(キムヒャンギ)、護衛のヘウォンメク(チュジフン)という3人の冥界の使者が現れる。ジャホンは彼らから亡者は49日間のうちに7つの地獄で裁判を受けて全て無罪でクリアした者だけが現世に生まれ変われるというルールを告げられる。地獄を巡るうちに、勤勉で真面目だったはずのジャホンの過去が次々に明らかになっていく…

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韓国映画では珍しくCGガンガンのファンタジー系映画。ジャホンが少女を守ってビルから落ちるシーンから始まるが、そこからジェットコースターのようなハラハラ感があった。

殺人、怠惰、嘘、不義、裏切り、暴力、天倫という7つの地獄を経て、全てが無実であれば生まれ変われるって、相当ハードル高い…カンニム御一行も1000年で47人しか達成できてないけど、それが凄腕とされるのだから弁護能力高いんだろうな。139分の超大作だが、それでも「あなたは生前の行いが良かったのでこの2つの裁判は受けない」と2つの地獄がほぼスルー状態でそこも観たかったんですけど…の気持ちも。そこも入れてしまうと3時間超えてしまいそうだけど。

今回のチュジフンは闇落ち役ではなく、過去に記憶はないけど49人の亡者を生き返らせて自分自身も好きな姿に生まれ変わりたいというちょいワル系亡者の護衛役。キムヒャンギが155cmと小柄なことも相まって、小顔で高身長のチュジフンがCGばりのスタイルの良さを堪能できる。

それぞれの地獄の裁判長も豪華メンバーだったけども、閻魔大王のイジョンジェをはじめ普段の身長そのまますぎて神としてのオーラが今ひとつ欠けた感じが少し残念。そこは神感を感じさせるサイズで雰囲気出して欲しかった。

真面目で実直な役柄がとても似合うチャテヒョンだからこそ、より感情移入できたし、裁判にかけられる過去の出来事も「きっと事情があったに違いない…一体何があったの??」と続きが気になりながら観続けられた。ハマり役な分、ラストも感動が高まったと思う。ジャホンの弟はどうなるのか、最後に現れた謎の男の正体は?第2章に期待。
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