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日本で一番悪い奴らのamuのレビュー・感想・評価

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
4.8
公開初日、キャストと監督による舞台挨拶付きの上映回にて鑑賞。


腐りきった道警組織の中で、正義感が強く真っ直ぐ過ぎるほど真っ直ぐな性格の男がその正義を履き違え、警察官としても人間としても終わっていく人生を、綾野剛さんが熱演されていた。


白石監督が「綾野2016と命名した」という某ワンシーン。監督曰く観ればどのシーンのことかわかりますと仰っていた通り
そのシーンは凄まじかった。直視出来ないほどの、かつて見たことのない綾野さんがそこにいた。変な言い方だけど、綾野さんとうとう山田孝之を抜いたなと思った。(お二人共のファン)


前半のどんどん調子に乗っていく諸星の様子はとても面白く、面白いからこそ反動が大きく、堕ちていく辛さは凄まじいものがあった。実話だということでご本人の書かれた本も購入したのだけど、なかなか読み進められないでいるのは、「綾野2016」を含め、映像から受けた衝撃が大きすぎたからかもしれない。
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