このレビューはネタバレを含みます
陸海空それぞれの視点と時間で描かれ、最後の1時間、物語が重なる展開はさすがノーラン監督。
ストーリーはほぼ無く、キャラクター達の過去もほぼ語られない。
ただただ戦場で生き残る事の過酷さが描かれていた。助かったと思いきや、また地獄に落とされる絶望感。
脱出船の扉が閉まった時の嫌な感じと扉が閉じたまま沈没していく恐怖。
隣で生きていた兵士が銃撃を受け、次の瞬間には死体になり、次は自分の番かもしれない。
国や家族を守るためとはいえ、こんな恐ろしい経験は絶対にしたくないと思わされる…
バリーコーガンは見ててやっぱりクセになる役者。
負傷兵を助ける為に来たのに、偶然とはいえ戦争によって心を病んだ負傷兵によって命を落としてしまう皮肉さ。
帰還兵達が英雄として受け入れられる一方で、多くの兵士を救った英雄が捕虜として敵に捕まるエンディングは見終わった後、何ともいえない気持ちになってしまう。
フィンホワイヘッド、キリアンマーフィ、トムハーディとイケメンしかいなくてそういう意味では最高。
爆撃音や銃撃音など相当こだわっていたので、映画館で見ておきたかった映画。
2024 212