きたっちょ

ダンケルクのきたっちょのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.0
世界史を学んでこなかったので、私にとって映画は貴重な教材です。

当然のことなんだけど、日本人だけでなく他の国の人たちにとっても戦争は過酷な経験なんだと思い知らされます。

「プライベートライアン」や「西部戦線異状なし」のような凄惨な描写はないものの、どんどん希望を削がれていく疲弊感や、一瞬ですぐそばにいた人の命が奪われていく様子が生々しく迫ってきました。

一般の小さな船までもが協力して救出作成を成功させた美談のようではありますが、こんなにも沢山の兵士たちが家に帰りたいという気持ちを抱えながら戦場に立っていることが理不尽すぎて…
主人公が助かって良かったなんて感想には辿り着きませんでした。

登場人物の名前もよく分からないままで進んでいきますが、一人一人が軽んじられる戦時下をよく表しているように感じました。

やっぱり子どもたちをこういう状況に晒したくない。
って思わせてくれる映画に感謝です。
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