niwajun

死霊館 エンフィールド事件のniwajunのレビュー・感想・評価

4.0
怖さは前作が上です。
今作、非常に政治色の強い明確なメッセージがあります。メッセージに共感したので高得点としました😄
メッセージ性を上げた分だけホラーとしての熱量は下がったかな?
通常の考察飽きた方、ご覧下さい☺️



この映画は好き嫌いが分かれやすく、この映画を観る事であなたがどんな思想を持っており、どう言った政党を好むかが分かります。
映画と政治を結びつけた考察嫌いな人はスルーして下さい😆ネタバレ有りなのでご注意を!


この映画は宗教右派の共和党を強く支持する映画です。2016年大統領選挙で共和党を支持政党とする映画でしょう。
そして、トランプさん大好きー!世界はディープステートが支配してる!頑張れ光側!!って人は絶対好きな映画でしょう😄反面保守精神が美徳として描かれるので性的マイノリティーの方やジェンダーの方は気をつけてご覧下さい。そして安心して下さい。この映画は決してそういった方々を攻撃しているのではありません。プロテスタントの宗教的規範に基づいた普遍的な愛と、悪に対する怒りが描かれているのです。


では、今作は何故宗教右派の共和党を支持する映画なのか?
それは以下の理由です。
1、家父長制の賛美
2、キリスト教プロテスタント
3、悪魔の名前があの人
4、公開年が2016年
5、隠れJFK


1.家父長制の賛美は、前作でも観られましたが、今作ではより強く描かれています。主人公エドが理想のお父さん像として描かれる点から分かります。
そんな今作は大人の男性がいない所から事件が起こるんですね。前作でも霊障が起こる家庭のお父さんは家に居られない人でした。今作ではそもそも出て行って居ません!父性の不在が悪魔を呼んでしまうんですね。
力強く頼れるお父さんが居て、お母さんらしいお母さんが居て子供達がいる。正に古き良きアメリカの理想像なんですよね。これはアメリカ保守層の理想像です。
ですのでラストはあんな感じなんでしょう♪
保守派の共和党の中でもキリスト教プロテスタントによる宗教右派が好む設定です。

ちなみに、前作でもそうでしたが、「男性」の存在が悪魔に対して非常に有効な物として描かれます。これはキリスト教の宗教観をベースにしているからです。
簡単に説明すると聖書におけるアダム、イブ、蛇(悪魔)の関係が悪魔に対しての力関係を表しています。聖書では蛇が知恵の実をイブに勧めたのです。イブ(女性)は悪魔に弱く、蛇(悪魔)はアダム(男性)に弱く、アダム(男性)はイブ(女性)に弱いと言う構図を基礎としています。ですので悪魔はお父さんが居ない家庭にやってくるんですね。

さて、なんで悪魔が入りやすい家庭が出来ちゃうんでしょう。個人が悪いのか?
いやいや、それこそ「悪魔」が意図してやってるのでは?


2、キリスト教プロテスタント
前作はカトリックのプロパガンダムービーと批評しましたが、今作は完全にプロテスタントですねぇ!カトリックの腐敗は言わずもがなで、キリスト教でもカトリックとプロテスタントは別物です。
今作に出てくる十字架にキリストは貼り付けられて居らず、プロテスタントの象徴です。また、シスターが悪魔の手先として描かれますがシスターはカトリックの象徴です。何故ならシスターはカトリックにしか居ないんですね。
そしてカトリックは民主党が多い。
プロテスタント(宗教右派)がカトリック(左派民主党)をやっつける!って構図の作りです。
今作はもはやカトリック教会に助けを求めませんしね。カトリックとの決別でしょう。

興味ある人はカトリックの総本山バチカンやイエズス会が子供達やシスターに行って来た事を調べてみて欲しいです。


3、悪魔の名前は、×××❗️
この辺で確定でしたね🤣
戦争を起こしまくったのにノーベル平和賞をとったあの人です。しかも実在する悪魔の名前を一文字綴りを変えて民主党のあの大統領に寄せてる。。うーむ、非常にストレートなメッセージですね。

考えてみて下さい?
ずっと隠していた悪魔の名前ですが、何故数ある悪魔の中からこの名前を選んだのでしょう?明確な意図があるのです。
その彼は共和党宗教右派からは悪魔崇拝者と言われていますね。偶然でしょうか?


4、公開年は2016年
アメリカ大統領選挙の年です。この映画がこの年に公開された理由と、誰を応援していたのか非常に良く分かります。そう。悪魔と反対政党のリーダーのあの人です🐯



5、隠れJFK!
民主党なんですが通貨発行権を取り返そうとして暗殺された正義の大統領JFKの意思を2016年大統領選挙で勝利した彼は引き継いでいます。ですので、この界隈の情報通の方ならご存知ですが、JFKの文字は特別なんですね。今作、最後に映るエドの旅行カバンをご覧下さい。「JFK」の旅行タグが映り込んでいます。観る人が見れば分かるメッセージ。共和党信奉者は狂喜乱舞した事でしょう😁
ちなみに、エルビスプレスリーもです😆


ですので、今作好きな人は保守派で共和党系統。今作嫌いな人は自由主義やマイノリティ、LGBT問題に敏感な方で民主党系統ですね!(2極化するのは良くないとは思うんですが…)

そんな視点で映画を観てみれば、本作の狡猾な悪魔が何を指しているのか理解が深まるのではないでしょうか。

ジェームズワンは共和党信奉者なのかな?それとも、ビジネス??調べても分かりませんでした!誰か知ってたら教えて頂きたいです。

アメリカ大統領選挙前後の映画は非常に政治色の強い映画が多いですよ😁
そんな目線でチェックするのも良いです。


「理想」のお父さんやお母さん像という言葉すら毛嫌いされる今日この頃。決してその他の生き方を否定してないのにね。。



さて、事実は小説より奇なりとはよく言ったものです。検閲のかからない検索エンジン「ダックダックゴー」でトランプ大統領、オバマ大統領、バイデン大統領、バチカンとかを調べてみると…映画より映画な情報が観れるかもしれませんよ?😄
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