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パターソンのmfのネタバレレビュー・内容・結末

パターソン(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ニュージャージーはパターソンに住む、バスドライバー、パターソン。伊東に住んでる伊東さんみたいな千葉に住む千葉さんみたいな?
彼は、ちょっと変わって優しく可愛い自由でクリエイティブな彼女のローラと愛らしくイタズラなフレンチブルドッグのマーヴィンと慎まやかに暮らす。
月曜から金曜日、毎日朝6時から6時半に起床。彼女より少し早く起きる。朝ごはんを食べて仕事に向かう。仕事の隙間時間には、趣味の詩を書く。彼女のローラには詩を世に発表してと言われているがそんな気概はない。仕事を上がったらマーヴィンの散歩に出かける。途中マーヴィンを待たせてバーに寄るのが日課。フラれた友人は落ち込み毎日彼女にヨリを戻せないか懇願してる。家に帰ってローラと同じベッドに入ればまた次の朝が始まる。
金曜日の夜、いつものバーに行った。彼女とヨリを戻せない友人が銃を持って暴れる。柄にもなくパターソンは彼を止めるがオモチャの銃だった。いつもより少し遅めに家に帰る。明日は土曜日、ローラがマフィンを焼いて市場で売る日だ。
土曜日。ローラのマフィンは大盛況だった。286ドル儲け、慎まやかな生活に華を、今夜は映画を見て外食することになった。気分良く家に帰るに、イタズラっこのフレンチブルのマーヴィンが暴れてた。何と、パターソンが大事に毎日詩を認めていた秘密のノートをボロボロにしていた。落ち込むパターソン。
日曜日。一人で散歩に出かける。グレートフォールズ。ベンチで滝を眺めていると、旅行者の日本人が横に座る。彼はパターソンも好きなウィリアムCウィリアムズの詩を読んでいた。素敵な出会いに日本人から何も描かれていないノートをプレゼントされるパターソン。彼はまた新たな詩を書き始めた。


朝一の飯田橋ギンレイホールまさかの満席で立ち見。大きな事件が起きるわけでもない日常を切り取った当作だが、疲れることなく退屈になる事もなく楽しめた。愛らしい日常が、後からじわじわ染みてくる。容易に駄作になり得るテーマを、ジム・ジャームッシュの独特の間を作る極上テクとアダムドライバー始め余りにナチュラルな芝居をする俳優陣で作り上げている良作。
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