えくそしす島

ハウス・バウンドのえくそしす島のレビュー・感想・評価

ハウス・バウンド(2014年製作の映画)
3.9
【家族の在り方】

原題もそのまま
「HOUSEBOUND(家に閉じこもる)」

ジェラルド・ジョンストン(M3GAN/ミーガン)による長編初監督・脚本作品。

レビュー数少なっ!個人的には「M3GAN/ミーガン」よりも面白いのに…。監督自ら脚本を手掛けた方が良かったのでは、とまで思わせる。

あらすじ
ATM強盗で捕まった不良娘のカイリー。保護観察処分で“母親“と“義父“が暮らす実家で8か月間の自宅監禁(GPS装置付き)という裁定が下る。だが、その家では怪奇現象が多発していた。

心霊、人間、真実、虚実、疑惑、そして隠された謎を交え、二転三転と視聴者を翻弄してくる「幽霊屋敷」。

とはいえ、物語自体はさほど珍しくもない。それでも散りばめられた伏線を気持ちよーく回収し、ホラーなのか、シリアスなのか、コメディなのか、それらが融合した何とも言えない“バランス"が次第に心地良ーくなってくる。ハイ、好きッ。

<クセしかないキャラクター紹介>

「マスコット!!」
今作の癒し。オカルト大好き保護観察官。

「おい大丈夫か!」
まずは話せ。無口で寡黙な養父。

「超絶うぜえ!!」
空気を読め。中身がない話をマシンガンの如く発射し続ける実母。

「怒りの権化!!」
ヤク中、アル中、自己中の3冠王。アンガーコントロールって何?な暴力娘。

最初は、ムカつきMAXな「家族たち」に感情移入のカケラも出来なかった。なのに、それなのに、視聴後に訪れるこの感情はナンナンダッ!?

特に、ラストからのエンドロール。最初のイメージと視聴後のイメージ。一体どれだけ変わっているのかを体感して欲しい。

今作には「ぬいぐるみ」が出てくる。その“熱い場面“を観ながら、以前見かけたこの話を思い出してしまった。

<ファービー(ぬいぐるみ)>

『ファービーが「ナデナデシテー」ってうるさいから、頭の上にマッサージ器を当てて死ぬほどナデナデしたら

「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」ってなった。

最初は面白かったんだけど、なんかキモくなったので首元を横から思いっ切りチョップしたら

「モルスァ」

みたいなこと言いながらすごい勢いで飛んで行った』

この話が映画内のぬいぐるみと脳裏で合体してしまった不幸な人よ。

それが私です