藍色

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルの藍色のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アンティキラのオーパーツが主題になってる映画!

冒頭で、ナチスがロンギヌスの槍を探し求めてるシーンにデジャブを感じたけど『コンスタンティン』だ。ナチスがロンギヌスの槍を手に入れた伝説って厨二心くすぐるから色んな映画に登場するよね(今回はメインじゃないけど)

悪役やってるマッツ・ミケルセンは本当にかっこいい。自分の祖国、ナチスドイツが大戦で負けたのはヒトラーが無能だったからだと思い、第二次世界大戦の結末を変えるためにヒトラー暗殺を目論んでいるキャラクター。第三帝国の理念に共感していたというよりは、自分の祖国が負けて自分が過ちを認めなければならない側になったことが耐えられなかった天才なんだろうな…。結局、戦後はアメリカで大学教授になって月へのロケット打ち上げに大いに貢献してるし。自分の所属してる組織の理念とかよりも、自分の能力が認められて「正しい」と言われる側に行きたかった人なんだろうな。

インディ・ジョーンズシリーズのキャラクターたちが歳をとって登場してるけど、前シリーズまでの記憶が曖昧だからまた見返したい…。

インディの研究室でのアクションシーン、インディが敵から逃げるために考古学史料が詰まった棚を何台も倒すところで悲鳴上げそうになった。考古学史料が!!!!

ドイツ、アメリカ、モロッコ、スペイン、イタリアと世界を股にかけて、考古学遺物にまつわる大冒険を繰り広げるのは、これぞインディ・ジョーンズシリーズの醍醐味という感じでテンション上がる。

アンティキラの歯車を読み解くのに必要なタブレットをローマ時代の沈没船から引き上げるシーンでは、私が趣味でダイビングをするので、その分余計に状況をリアルに想像してしまい手に汗握った。あれは減圧症になるよ〜

蛇が苦手なインディが海ではウナギに絡まれるの災難で面白い。ウナギどころかウツボに見えた…

ナチ時代のミュンヘンに行ってヒトラーを暗殺するつもりが、ローマ軍によるシラクサ包囲の時代(第二次ポエニ戦争のとき)にタイムスリップする展開は面白かった。

シラクサにある「デュオニソスの耳」の洞窟に行ってみたくなる。

アリストテレスの棺桶に描いてたプロペラ付きの不死鳥はこの時の飛行機がモチーフになってるよね。
雷が鳴り響く嵐の雲の中を、大小2台の飛行機が、時空の裂け目めがけて飛んでくシーンはちょっとラピュタ感あった。飛行機盗まれたイタリア人パイロットがいちばん思いがけない冒険してる 笑

アリストテレスはなんであの時空の裂け目を指す羅針盤を、シラクサ包囲の日にのみ行き先固定してたのか理解できてない…。未来から援軍呼ぶため?結局、未来からきたインディ一行はアリストテレスにとっては何の助けにもならなかったけど…。

エンドロール見てたら、「コロナ対策チーム」的な役割の人たちがいて、やっぱりコロナ禍での撮影は大変だったんだろうなとしみじみ思った。
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