『太陽の蓋』2016
「福島第一原発全電源喪失しました」
菅直人首相「どう言うことですか?!」
原子力安全・保安院院長「分かりません。私は東大の経済を出ております」
福山哲郎内閣官房副長官「東電本店ではフクイチとオンラインで接続されていた。官邸には何も知らされていなかった」
2011年3月11日14:46に発生した東日本大震災。菅直人首相の官邸ではどんなやりとりがあったのか?
首相、官房長官、補佐官、東電フェロー(なんだそりゃフェローって?友達?)、専門家、新聞記者、その家族、福島の被災者、フクイチで働く人々。
様々な視点で描かれるセミドキュメンタリー映画。
ここには英雄はいない。
無責任な専門家。対照的に責任感を持って腹を括る現場のスタッフを英雄としては描かない。
未だかつてない困難の中で右往左往する人々がありのままに描かれている。
後世に伝えなくてはならないのはこの現実であって英雄物語ではない。