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大切なのは愛することのrebのレビュー・感想・評価

大切なのは愛すること(1975年製作の映画)
4.0
新文芸坐シネマテークで鑑賞。
「ポゼッション」が好きすぎて、それからハマってしまったズラウスキーっぽいと言われる過剰でヘンテコな愛の表現作品群。
本作を観ることができて最高に幸せです。
大寺さんありがとうございます!
あまりにも濃すぎて、ウザいなぁと思ってしまう昨品もあるが、ズラウスキー監督が祖国にも、恩師アンジェイ・ワイダにも、そして妻マウゴジャータにも裏切られたという、色んな怒りや思いのたけを、恥ずかしげもなく自分の作品にぶつけるその作風、大好きです。
絶対に女性を信じてないよね〜。
さて本作ですが、カメラマン・セルヴィは売れない女優ナディーヌに一目惚れしてしまうが、彼女には夫がいたというゴリゴリのメロドラマ。
ほぼすっぴんのロミー・シュナイダーはため息が出るほど美しい。
おそらく監督の無茶苦茶ハラスメント的ダメ出しがすごくて揉めただろうに、さすが大女優の貫禄。
でもです!ロミー様にはかなり気を使ってポルノ部門は専門家にお任せし、ヌードはバックショットのみ。だったよね?
冒頭のB級映画出演シーンで、ナディーヌは血だらけの男優にまたがって「愛してる」のセリフがどうしても言えなかったが、ラストで瀕死のセルヴィに感極まって「愛してる」とつぶやいてしまう。
この対比痺れたねぇ。
死にゆく男にしかストレートに愛を捧げられないのか‥。
「コスモス」また観たいし、他の昨品も大画面で酔いしれたいので、大寺さん是非とも再びのズラウスキー特集をよろしくお願いします‼︎
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